写真は、蓮如上人が加賀大坊主吉藤専光寺ら宛に書かれた御文です。（蓮如上人の「御文」については、当ホームページ内「御文について」をご参照下さい。）
加賀一向一揆で本願寺門徒の乱暴を抑えるために書かれた御文で、「お叱りの御文」「御成敗の御書」ともいわれています。蓮如上人は「王法は額にあてよ、佛法は内心に深く蓄へよ」（『蓮如上人御一代記聞書』）とおっしゃいました。守護や地頭に反抗し、社会体制をむやみと攻撃したり破壊したりすることを戒め、信心は心の中に深く抱きつつ、世法を遵守していくことが大事だとお説きになられたのです。
館内には他にも蓮如上人の御文を展示しています。当時の社会情勢、門徒たちの姿、それらに対する蓮如上人のお考えが読み取れる御文を、是非ご覧下さい。