蓮如上人が詠まれた和歌としては、現在三百首ほどが知られています。その多くは特に蓮如上人晩年の作になるものが多く、信心をわかりやすくお説きになったもの、訪れた場所のことや、自身の年齢に関しての内容がほとんどです。
この和歌は長享二年（1488）の暮れに詠まれたものです。蓮如上人は既に74歳ですが、年が明けるとさらに年が増えることをしみじみ感じておられたところに、急に空がかき曇り、雪が降ったそうです。
第二展示室にはこの他に五首の和歌を記した軸を展示しています。蓮如上人の人間的な側面や、阿弥陀佛のみ教えを尊ぶお姿がしのばれる和歌を、ぜひご覧下さい。