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福井県あわら市ゆかりの「金津地蔵」 400年ぶりに里帰り  人間国宝・野村万作氏が上演

  本願寺維持財団(当時:現一般財団法人本願寺文化興隆財団)と福井県あわら市は平成22年10月30日、蓮如上人ゆかりの地、同市金津にちなんだ狂言「金津地蔵」を市内の文化会館で開催しました。後援は文化庁、福井県、地元マスコミ等。

  演じたのは、狂言「鶯」や新作舞台劇「六道輪廻」以来、台下と深い親交を重ねる狂言師で人間国宝の野村万作氏とその一門。西川一誠福井県知事から作品を紹介された橋本達也同市市長の「ふるさとの誇り。400年ぶりに地元で上演したい」という依頼を大谷暢順当財団理事長が快諾し、実現しました。あわら市との共催による文化事業は平成20年、吉崎御坊蓮如上人記念館でのシンポジウムに続いて2度目。

  物語は、越前金津の村人が地蔵像を求めに京の都へ出るが、すっぱ(詐欺師)から地蔵になりすました子供を騙されて買うという内容。すっぱは万作氏、地蔵にはその孫で狂言、映画等で活躍する野村萬斎氏の長男・裕基君が扮しました。

  大谷理事長は上演に先駆け、「北陸から日本文化の昂揚を」とご挨拶。橋本市長も「地元の宝。文化の発信に」と集まった約600人の参加者に呼びかけました。

  舞台は狂言の後、わが国初の蓮如上人讃仰の邦楽「蓮如の風」の演奏と続き、大谷祥子吉崎御坊蓮如上人記念館館長、黒川邦楽院(富山県)が出演。「ゆかりの演目、400年ぶりに里帰り」等と地元のマスコミで大きく報じられました。



当財団と福井県あわら市が共催した狂言

当財団と福井県あわら市が共催した狂言