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蓮如賞 第1回~第7回

第7回受賞作品(平成13年)

『汝自身のために泣け』 関岡 英之 著
20数年にわたってアジア諸国を旅しつづけた筆者が、日本人が見落としがちな、アジア・イスラム圏の現代史を展望し、現在の日本のアメリカだけを向いているグローバル・スタンダードの流れに異議を唱える論考。

第7回奨励賞作品(平成13年)

『黄砂が舞う日』 寺田 ふさ子 著
1943年、19才の時に、勤労奉仕の開拓女塾生として満州に渡り、その後、50年間を異国で生きなければならなかった一人の中国残留婦人の過酷な運命、その心の遍歴を、長期にわたる丹念な取材をもとに克明につづる。

第6回受賞作品(平成11年)

『尺八オデッセイ-天の音色に魅せられて』 クリストファー遥盟・ブレィズデル 著
アメリカ人である著者は、1970年代交換留学生として日本を訪れた際に尺八の音色に魅せられ、大学を卒業したのち再来日、芸大に入学して本格的に尺八を学ぶ。
日本の家元制度などの伝統にとまどいながらも、尺八演奏家として国際的に活躍するようになるまでの体験を描く。
日本古来の楽器の魅力や、その普及活動・演奏活動をめぐるエピソードを語るなかで、日本人の邦楽への関心の薄さに疑問を投げかけ、日本と諸外国における音楽観、文化観、教育観を比較、鋭い分析を加えでいく。

第5回受賞作品(平成10年)

『フェノロサと魔女の町』 久我 なつみ 著
「日本近代美術の父」と呼ばれるアメリカ人のアーネスト・フェノロサは、なぜ生まれ故郷セーラムでは完全に黙殺されているのか。その疑問を解くべく、著者はこのボストン近郊の港町を訪れる。
ピューリタンによって作られた町セーラムは、アメリカでただ1カ所、魔女裁判が行なわれた場所であった。日本文化を愛するあまり、プロセスタントを棄て仏教徒になったフェノロサを、厳格なこの町の人々は異教徒として断罪したのではなかろうか。
著者はフェノロサの軌跡を追体験することによって、迫害にまで至ろうとする宗教心のあり様を探る。

第4回受賞作品(平成9年)

『風雲北京』 劉 岸 麗 著
ひとりの中国人少女が目の当たりにした、すさまじい文化大革命の嵐。
「毛主席のよい子になりたい」。憧れの紅衛兵に志願し、赤い腕章をつけて軍服のベルトをぎゅっとしめ、勇んで学校から帰宅した少女を待っていたものは−。憎しみ、裏切り、暴動、虐殺と、革命の恐ろしいまでのエネルギーはさまざまな矛盾を呑み込んで膨れ上がっていく。
そのまっただ中で、極限の人間の悲しみと強靱さを見つめながら、明るくひたむきに生きる少女の体験記。

第3回受賞作品(平成8年)

『楽園に帰ろう』 新妻 香織 著
バブル全盛の日本で物と人と時間に追われていた現実から脱け出し、アフリカで生活を始めた著者が、ケニアのナイロビを始点に終点のダカールまで15ヶ国、324日間にわたる陸路の横断旅行を綴る。
無政府状態に近い中央アフリカの国々を通過する文字どおり命がけの旅の一番の目的は、真の呪術師に会い、呪術の世界を深く知ることだった。
『薔薇の鬼ごっこ』 末永 直海 著
キャバレー「赤羽ファンタジー」を舞台に、かりそめの花園に蝟集するお客やフロアー係の男たちとのやりとり、ホステス同士の友情や確執を、自らの体験を基に描き、ホステスという「職業」に従事する女性たちの心の内側を浮き彫りにする。
男女の業の狭間で、精神のバランスをけんめいに保ちながら生きる人々の実像。

第2回受賞作品(平成7年)

『嘆きよ、僕をつらぬけ』 小沢 美智恵 著
先立った愛妻に「悲しい美しい一冊の詩集を書き残すために」一年間だけ生き残ろうと決意した原民喜。しかし自ら設けた期限を目前にして、彼は郷里広島で被爆する。
そこで目撃した「慌しい無造作な死」と妻の死。原はこの二つの死の意味を真摯に問いつづけ、最終的には自らも死を選んで逝く。
一般には原爆作家としてのみ印象の強い彼の作品とその生涯を、新たな視点で描いた評伝。
『ダスビダーニヤ、わが樺太』 道下 匡子 著
昭和28年8月21日、南樺太の港町眞岡にソ連軍が突然進攻し、一瞬のうちに町は殺戮略奪の修羅場と化した。8月15日の日本降伏後に、なぜこのような悲劇が起こったのか。
当時勤労道員署の官吏だった父親が遺した詳細な記録のなかに、その真相がまざまざと描かれているのを知った娘が、父親の6冊に及ぶ回想録を編集、新たに家族の証言も加えてまとめたノンフィクション。

第1回受賞作品(平成6年)

『ざくろの空-頓珍漢人形伝』 渡辺 千尋 著
著者が小学校の頃、長崎で出会ったトンチンカン人形。お土産店におかれたそれは特異で不思議な形態を持ち、民芸品の枠には収まりきらないものだった。
人形に強く惹かれた著者は、やがてその生みの親で早逝した人形師、久保田馨に興味を持つようになり、その創作の秘密を探るべく、人形師の内面を追求していく。
人形師の苦悩とは?長崎の文献からも消えてしまった伝説の人形と人形師の生涯を探るノンフィクション。