京都市・パリ市友情盟約60周年記念プレ事業「クールジャパン 日本人の智恵 a パリ 2journees」を5月4日、5日、パリ市内のイナルコ(フランス国立東洋言語文化大学)、ユネスコ総本部でそれぞれ実施した。
これは経産省「クールジャパン」(J-LOP)と国際交流基金の助成事業に採択され、最大で計1,000万円近くが日本政府から支援される官民一体の「クールジャパン」プロジェクト。
共催は4日が在仏日本大使館(外務省)とイナルコ、5日はユネスコ日本政府代表部(外務省)で、京都市、パリ市、参議院日仏友好議員連盟、フランス上院仏日友好議員連盟、京都国立博物館、京都伝統工芸大学校等の協力を得た。名実ともにフランス、日本の国家間事業であることから、岸田文雄外務大臣、イリーナ・ボコバ・ユネスコ事務局長、アンヌ・イダルコ・パリ市長、山谷えり子国務大臣、稲田朋美自民党政調会長、門川大作京都市長等からの祝辞が寄せられた。
- フランス国立東洋言語文化大学(5月4日会場)
- ユネスコ本部フォントノワ庁舎第1会議場(5月5日会場)
4日は、当財団理事長が『ジャンヌダルクと蓮如』の仏語訳出版記念としてテーマ「東西の偉大なる精神―ジャンヌダルクと蓮如―」で講演。約200人の学生、学識者等によって満席となった会場で、当財団理事長はほぼ同時代に生きたジャンヌと上人の強固な信心によって育まれた精神と文化、それによって拓かれた新時代と両国民に与えた思想的な意義等を紹介した。
- フランス国立東洋言語文化大学学長の祝辞
- 祝辞を述べる鈴木庸一在フランス日本国大使
- 講演をする大谷暢順理事長
- 日仏のVIP、学生等約200名が参加
- DVD『日本人の智恵』上映
5日はわが国をはじめ、東南アジア、東欧、中南米等の各国大使約20人、フランスの政財界人、学識者、マスコミ、市民等を含めた約900人が参集、1階に入り切れず、急遽2階を開場する盛況ぶりとなった。当財団理事長の主催者挨拶に続き、岸田大臣の代理として中根一幸外務大臣政務官、イダルコパリ市長が祝辞を披露。狂言解説、世界無形文化遺産に認定されて初のユネスコ公演となる人間国宝野村万作氏等による狂言が繰り広げられた。
その後、当財団理事長、山東昭子日仏友好議連会長、ジャン=ロベール・ピット・ソルボンヌ大学元学長、新美潤外務省文化審議官によるシンポジウム、日本文化と日本人の精神を紹介するDVD上映を実施。邦楽と洋楽の合奏によるジャポニスム振興会パリ支部発足記念コンサートで幕を閉じ、日本人の精神、文化を昂揚して日本ブームを創出するとともに、日本とフランスの文化交流にも足跡を残した。
- 日仏の文化人を中心に約900名が参加
- 大谷暢順理事長による主催者挨拶
- 祝辞を述べる中根一幸外務政務官
- パリ市長の祝辞
- 狂言師・石田幸雄氏によるレクチャー・デモンストレーション
- 人間国宝・野村万作氏等による狂言『附子』公演
- シンポジウム「クールジャパン 日本人の智恵」
- ジャポニスム振興会パリ支部発足記念コンサート