当財団理事長の大谷暢順本願寺御法主台下が10月17日、フランス国営TV放送(France 2)の番組「Sagesses bouddhistes(佛教の智恵)」に出演、日本人として初めてフランス語で日本の精神、文化、佛教等を語られました。放送は来年1月から2月の予定で、2週連続となります。
同番組は毎週日曜日午前8時から15分間で、上座部佛教、大乗佛教、チベット佛教の高僧へのインタビュー等を行っています。
台下は青年時代、パリ大学、ソルボンヌ大学に留学、パリ第7大学で博士号を取得されました。「日佛文化交流に資するのが生涯の使命」とフランス救国の聖女・ジャンヌ・ダルクの事蹟を我が国に紹介した他、蓮如上人のみ教えをフランス語で紹介するご著作やユネスコ総本部、パリ第7大学等を会場にした講演会、狂言公演、コンサートを催し、神佛習合の日本人の精神と文化をフランスに伝える文化事業に邁進されてきました。
また、昨年12月、今年6月には『Le bouddhisme face au monde contemporain』(『私たちは今の世をどう生きるか)』を日本語、フランス語でそれぞれ出版。両国の若い世代に今の世の中を如何に生きるべきかという問題を問いかけました。
今回のTV出演は比類なき台下のフランスでの活動実績が評価されたもので、インタビューを通して、新著の紹介をはじめ、大乗の至極と称される日本佛教と浄土真宗、さらには神佛習合の教が育んだ日本文化についてフランス語で解明されたほか、自らのフランス留学時代の思い出も語られました。
同番組はフランスだけではなく、隣国のスイスやベルギー、さらには、カナダ、北アフリカ等のフランス語圏にも放映されるため、世界中の人々に神佛習合の精神と日本文化の素晴らしさが理解されるきっかけになると大きな期待が寄せられています。
- 流暢なフランス語で日本人の精神、文化を語る台下
放送動画はこちらから
台下のフランス語新著『Le bouddhisme face au monde contemporain』
- 台下フランス語新著のサイン会(於パリ、ジュンク堂書店)