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当財団は9月21日、「浮世物語~MÉMOIRES DU MONDE FLOTTANT」をフランス国立ギメ東洋美術館で開催、世界で評価される浮世絵に込められた日本人の生き方を大谷暢順当財団理事長(本願寺御法主台下)が仏語で講演した他、大谷祥子参議等の邦楽、狂言公演、台下の仏語新著のサイン会等も行い、日本の文化、精神を伝えました。
これは、当財団とジャポニスム振興会(Cercle Âme du Japon)、同美術館が共催し、展示中のジョルジュ・レスコヴィッチ浮世絵コレクション"Surla route du Tokaido(東海道展)"の記念事業。
協力が京都市で、フランス文化省、在フランス日本国大使館、国際交流基金パリ日本文化会館、京都府、古典の日推進委員会等の後援、ビヨンド2020プログラム認証を得ました。
フランスの文化人等で満席となる約300人が参加する中、先ず、台下が「浮世絵 娑婆の姿を描いた芸術
~Le monde des estampes japonaises ukiyoe, plaisirs et mélancolies d'un monde flottant」と題して講演しました。
台下は「浮世」について、通説だった自由気ままで刹那的に生きる享楽主義と言う概念ではなく、佛教によって生死を超越した日本人の「人生哲学」が「浮世」に込められているとの新説を発表。その上で19世紀末のジャポニスム運動の旗手だったゴッホやマネ、モネ等は、その人生観が底流に流れる浮世絵から日本人の逞しい生き方に憧憬を抱き続けたと解明しました。この新説に同美術館学芸員をはじめ、訪れたフランス人は深い感動と感銘に包まれました。
続いて、箏曲家である大谷祥子参議(本願寺御裏方)とみやざきみえこ、狂言師・小笠原匡、弘晃親子による「浮世の響き~ÉCHOS DU MONDE FLOTTANT」と題した浮世絵が誕生した江戸時代の芸術を俯瞰するコンサートに移りました。フランス語と日本語による歌詞の朗読から始まったコンサートは観客の心を掴み、狂言では爆笑、民謡では手拍子が起こり、盛況のうちに終了しました。
この後の台下の新著サイン即売会や小宴では、台下の講演が話題の中心となり、来場者から日本人の精神の深層をつく質問が寄せられました。
- ジョルジュ・レスコヴィッチ浮世絵コレクションを展観する台下
- 満席となった国立ギメ東洋美術館の会場
- 「浮世絵 娑婆の姿を描いた芸術」と題した台下の仏語講演
- 江戸時代の芸術を俯瞰した大谷祥子参議等のコンサート
- 闊達な質疑応答となった台下の新著サイン即売会
- 台下の講演が話題の中心となったカクテル