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大谷暢順台下、フランス政府からレジオン・ドヌール勲章オフィシエ受章


 日本とフランスの文化交流等に多大な功績を残したとして、大谷暢順台下(当財団理事長)がフランス政府より、レジオン・ドヌール勲章オフィシエを受章した。
 同勲章は1802年、ナポレオン一世によって創設されたフランスで最も権威と栄誉ある勲章。台下のオフィシエは、外国人に与えられる最高位勲章である。
 12月13日の駐日フランス大使公邸(東京都)での叙勲式典には、当財団のフランスでの文化事業に参加した山東昭子参議院議長、参議院議員の山谷えり子、上野通子、衆議院議員の稲田朋美の各氏、駐日サンマリノ大使、元駐仏日本大使、外務省要職者、文化人等が列席した。
 フィリップ・セトン駐日フランス大使は、祝辞の中で台下の日仏交流の功績を紹介し、「日本を象徴する方。親鸞聖人の直系として精神的遺産と文化を引き継ぎ、最も伝統的な日本、フランスの精神を体現した国際人」と讃えた。
 ジュール・イルマン駐京都フランス総領事は、台下が仏訳した安部公房著『他人の顔』について「25年前にこの本を読んで感激し、日本文化探求のきっかけとなった。この度の叙勲に奔走出来て本当に仕合せ。台下は本願寺のトップ、文化人、研究者、教育者であり、私の最も尊敬する方」と賛辞を寄せた。
 これを受け、台下は「半世紀以上に及ぶ私の日仏文化交流の努力が成果を見たことを誇りに思うとともに、感謝の気持ちでいっぱい」と日仏両国語で感激の思いを伝えた。
 台下は東京大学文学部、同大学院を経てソルボンヌ高等学院卒、パリ第七大学で文学博士を取得し、半世紀以上にわたって日仏文化交流に貢献してきた。
 また、京都外国語大学、名古屋外国語大学(名誉教授)の教授としてフランス文学の普及に努めてきたほか、ジャンヌ・ダルク研究の第一人者としても名高い。
 このほか、『ジャンヌ・ダルクと蓮如』等、仏語による著書も多数あるほか、パリのユネスコ総本部、ギメ美術館、パリ市第4区役所、パリ大学等で仏語での日本文化の講演、外務省との共催による狂言や人形浄瑠璃等の催事、更には日本人で初めてフランス国営TV番組でフランス語による日本仏教の紹介等も行ない、日仏両国で日本とフランスの文化の昂揚に努めてきた。


駐日仏大使から勲章を受けた台下


台下は喜びの言葉を仏語で披露


駐京都仏総領事(左)、駐日仏大使(右)の賛辞を受けて