日本政府外務省の依頼により、本願寺維持財団(当時:現一般財団法人本願寺文化興隆財団)がわが国の佛教界代表として日本館を完成させたスリランカ国際佛教博物館の開館式が平成23年5月21日に執行されました。
この博物館はスリランカの世界遺産・佛歯寺(ぶっしじ・キャンディ市)内にあり、インド、中国、韓国、タイ等の16ヵ国がそれぞれ、政府レベルで自国の佛教を紹介しています。
日本館では、国際交流基金をはじめ、主要教団や宗門大学の協力、京都市等の後援を得て、日本佛教のすべてを世界で初めて一堂に展示しました。大谷暢順当財団理事長や斯界の碩学が制作した4つのオリジナルDVDの放映に加え、佛像、絵画、書籍、経典、佛具、法衣等から日本佛教とその文化、日本人の精神文化をわかりやすく解説しています。
釈尊開悟2600年の最大行事とスリランカ政府国家式典となった開館式は、ウエサク祭(満月の夜に営む上座部佛教における重要な佛事)に行われ、当財団理事長や日本大使、スリランカの大統領や閣僚、各国政府首脳らが出席しました。
日本館では大谷理事長を導師にした落慶法要にスリランカの大統領と閣僚、佛歯寺住職等が参列。大谷理事長が大統領を館内に案内、説明した後、会場を移し、大統領から大谷理事長へ感謝の盾が贈られました。
盛儀に続いて、大谷理事長、大統領、日本大使による会議を佛歯寺内で開催しました。平成24年に迎える日本・スリランカ修好60周年について意見を交換、日本政府の依頼を受けて、当財団が記念事業を行うこと等が大統領に報告され、スリランカ政府から賛同と協力を得ることとなりました。
また、5月17日には、日本大使公邸で外務省からの感謝状が大谷理事長に贈られたほか、晩餐会も行われました。
- 外務省の依頼により、当財団が開展した日本展
- 大統領等が参列した日本館落慶法要
- 大統領を案内する大谷理事長
- 大統領から感謝の盾を受ける大谷理事長