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吉崎大火の折、廻りは焼けながらも
御名号の部分は残ったという焼け残り六字名号
蓮如上人は、布教で各地を回られる際、村々の人々と親しく交流され、皆から大いに慕われました。特に、文明年間の越前国吉崎滞在期には、吉崎のみならず北陸のあちこちへと出かけていき、仏法をわかりやすくお説きになりました。その結果、北陸は現在も「真宗王国」といわれ、その由緒を尋ねると、蓮如上人の時代に、上人の御教化に触れて、真宗門徒になったという人が多いのです。北陸の人々は、上人のことを「蓮如さん」と呼び、非常に近しい存在として親しんでいます。
北陸には、有名な「嫁威(よめおど)し肉附(にくづき)の面」、「腹籠(はらご)もりの聖教(しょうぎょう)」のほか、蓮如上人お腰掛け石、蓮如上人が杖をついて湧かせた泉など、蓮如上人にまつわる伝承・伝説も多く残されており、門徒たちが蓮如上人への尊崇の念、蓮如上人のお人柄を、子へ孫へと語り継いだその証といえましょう。
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嫁威し肉附の面
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腹籠もりの聖教
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