春季彼岸会【しゅんきひがんえ】
春の彼岸会(春分の日を中日として前後3日間、合計7日間)
春分の日を中日として前後3日間、計7日間に亘り、嘉枝堂【かえどう】本堂、並びに常楽堂【じょうらくどう】御本尊前にて春季彼岸会法要が勤められます。
彼岸とは、季節の名ではなく、インドのサンスクリット語で、パーラミター(波羅蜜多)の訳で、むこう岸に渡るという意味です。むこう岸、彼の岸(彼岸)というのは佛のさとりの世界、こちらの岸(此岸)とは迷いの世界、私たちの生活です。その間には煩悩の水が流れている大河があるといわれています。
煩悩・欲望を離れ、佛となることによって煩悩の水が流れている大河を渡り、彼岸にいたることができますが、煩悩具足【ぼんのうぐそく】である我々は到底そんなことはできません。 浄土真宗七高僧の第五祖である善導大師【ぜんどうだいし】は、『観経疏』【かんぎょうしょ】のなかで「怒りや憎しみ、欲望の中に生きる私たちに釋尊が真実信心の白道を示して、浄土往生を勧めてくださった」という、「二河白道」【にがびゃくどう】の教えを説かれました。この「白道」こそ、お念佛の道です。
此岸にいる私たちが彼岸をみつけるには、まず自分のいる此岸がはっきりすれば、おのずと彼岸も明らかになります。彼岸会とは、日頃見失いがちでいる自分自身を明らかにする佛縁となる聞法週間です。 中日の春期彼岸会法要後には本願寺御法主台下の御親教【ごしんきょう】があり、春季彼岸会期間中の日曜日には本願寺御門主台下の御親教があります。また、それ以外の春季彼岸会期間中の法要後には、布教使による法話が行われ、参詣者は至高の佛縁を深めておられます。
また、最終日の結願には特別永代経総経が勤まります。永代経特等寄進者には特別に法座が開かれ、ご先祖を偲び、彼岸におられる先人に感謝し、聞法の機会を頂いておられます。 春の美しい花や鳥の声と共に、亡き人に思いをなし、お念佛のみ教えに耳を傾けてみませんか。
詳しくは名号のぼり御供物奉納特別永代経総経竹林精舎 竹灯籠
令和5年春季彼岸会行事予定
■日時
令和5年3月18日(土)~令和5年3月24日(金)
■開門
(平常通り) 9:00~17:00
■法要
名号のぼり荘厳会法要
春季彼岸会法要
御供物奉納会
特別永代経総経
竹林精舎 竹灯籠
他
お問い合せ先:東山浄苑東本願寺 尚書(総合受付)