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浄土真宗御開山親鸞聖人の数多い撰述の中で、漢文をもって書かれた代表的著述は『教行信証』であり、和文をもって讃詠された代表作は『三帖和讃』であります。
本願寺第8世法主蓮如上人に至るまで、浄土真宗における日常勤行には善導大師の『礼讃』が用いられていました。しかし蓮如上人は、親鸞聖人がお書きになられたものをということで、『教行信証』の中から「正信偈」、「三帖和讃」の中から数首ずつを勤めるように改められました。 それは、浄土真宗の正意を漢文の歌で示されたものが「正信偈」であり、「和讃」が念仏の歓びを讃えられた和文の歌で、これに親鸞聖人が顕かにされた本願念仏のみ教えの全てが凝縮されており、その真髄があらわされているからであります。 蓮如上人は越前吉崎滞在時に、この「正信偈」とともに「三帖和讃」を四帖一部として印刷刊行なさり、多くの民衆に本願念仏のみ教えを宣布されました。 「三帖和讃」とは、「浄土和讃」118首、「高僧和讃」119首、「正像末和讃」116首の三帖353首をさします。しかしこの他にも「帖外和讃」として189首の和讃があります。 この度の吉崎御坊和讃講座では、「浄土和讃」から数首ずつ、御和讃のお味わいを吉崎御坊御堂番役の解説によっていただいてまいりたいと思います。 講師:本願寺御連枝霊光院大谷実成
真宗講座とは、本願寺連枝霊光院が浄土真宗について分かり易く解説する講座です。
浄土真宗とは、鎌倉時代(約800年前)の僧侶である親鸞聖人によって開かれた宗教です。その教えは、現在の日本に広く浸透しており、門徒(信者)の数は真宗系すべて合わせると1000万人以上になり、日本最大の伝統仏教でしょう。 この日本最大の宗教を開かれた親鸞聖人はいったいどういった方だったのでしょうか?親鸞聖人が説いた浄土真宗はいったいどんな教義なのでしょうか?親鸞聖人の生涯や教えを解説します。 また、平成の世に生きる我々にとっては意外に思えるかもしれませんが、室町時代(約500年前)本願寺は衰退の一途を辿っていました。その衰退は著しく、食べる物にも困っていたぐらいのようです。そんな中、本願寺の教線を一気に全国に拡大した人がいます。その人が、本願寺第8代蓮如上人です。 この蓮如上人は、どのような人だったのでしょうか?どのようにして、布教を成功させたのでしょうか?そこには、弛まぬ信仰心と不断の努力があったのでしょう。そんな蓮如上人の人間像や魅力を紐解きます。 ※本年度は真宗講座をお休みさせていただきます。 吉崎御坊蓮如上人記念館では、蓮如上人生誕600周年を記念し、蓮如さん検定を実施いたします。中世北陸の精神文化の基礎を築いた郷土の偉人、蓮如さんについて検定形式で学ぶことができます。 蓮如さん検定実施要項検定は易しいものから順に、三級、二級、一級の三段階です。飛び級での受験はできません。
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