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第9回活動報告

お念珠づくり

平成20年1月20日(日)

東山浄苑 戊亥の間に集合、そして紙芝居

 初めて参加のお子さんは名札作り。
 その後、手を挙げて元気よく「はい!」と出席確認。
 そして、戌亥の間の佛様にごあいさつ。皆さんで佛教賛歌『いまささぐ』を歌うなか、代表のお子さんが御内佛(おないぶつ)の御扉を開け、お花とお菓子をお供えし、合掌(がっしょう)・礼拝(らいはい)しました。
 その後、法話(ほうわ)ですが、今回は法話の代りに紙芝居。『りゅうのなみだ』というお釈迦(しゃか)様と龍(りゅう)のお話でした。皆、真剣(しんけん)に聞いていましたね。

紙芝居「りゅうのなみだ」

小さい子も熱心に聞いています

納骨仏壇(のうこつぶつだん)についてのお話

 ここ東山浄苑には2万基の納骨佛壇があります。
 納骨佛壇は、上が御佛壇で、下にお骨(こつ)を入れられるようになっているものです。浄苑には大型壇、中型壇、標準壇、二段型壇と4種類あります。
 この納骨佛壇のお荘厳(しょうごん)(仏具によって飾ること)は、一般のお荘厳で使われるもののうち、主要なものだけになっています。
 全ての納骨佛壇に、御本尊(ごほんぞん)(阿弥陀様、又はお名号)があります。これはなくてはならないものです。阿弥陀様、こちらは皆さん今までのお話の中でもありましたので、特にお話はしませんが、浄土真宗ではこの阿弥陀様一佛をタノミます。
 もう一つの御本尊、お名号は、「南無(なむ)阿弥陀佛」と書かれています。南無は帰依(きえ)し(タノミ)ますという意味で、「阿弥陀様に帰依します」という意味です。
 それではその他の佛具を見て行きましょう。
 こちらにありますのが土香炉(どごうろ)と言います。唐草模様の透かし入りの青磁(せいじ)香炉です。お香は私達の体臭を消して、心身をしずめるはたらきがあり、人々に広く行き渡る阿弥陀様の徳(とく)も表しています。お香の焚き方には焼香(しょうこう)と燃香(ねんこう)があり、焼香とは火種(ひだね)を入れた香炉にお香を焚く仕方です。
 燃香とはもともと香炉の中に敷いた香に付け火したもので、その習慣は実如上人の頃から行われていたと言われています。こちらは花瓶とかいてかひんと言います。お花をお供えする時に使います。
 これは蝋燭(ろうそく)をのせる台、燭台です。こっちに鶴と亀の燭台がありますね。これは鶴亀(つるかめ)と言います。なぜ鶴と亀が使われているかそれぞれ説明しますと、鶴は古来より「鶴は千年」といわれ「長寿(ちょうじゅ)を象徴(しょうちょう)する吉祥(きっしょう)の鳥」として、また夫婦仲が大変よく一生連れ添うことから「夫婦鶴(めおとづる)」といわれて仲良きことの象徴の鳥として、鳴き声が共鳴して遠方まで届くことから「天に届く=天上界(てんじょうかい)に通ずる鳥」といわれるなど、めでたい鳥として尊(とうと)ばれてきたからと言われています。亀は、浦島太郎(うらしまたろう)の話では竜宮城(りゅうぐうじょう)の使いとされていますが、古い中国では、仙人が住む不老長寿(ふろうちょうじゅ)の地として信じられた逢菜山(ほうらいさん)の使いとされ大変めでたい生き物として尊ばれ、日本においても「亀は万年」と言われて、鶴と共に「長寿を象徴する吉祥の動物」とされ、めでたい生き物として尊ばれているから、また甲羅(こうら)の紋様(もんよう)の六角形は吉兆を表す図形とされているからと言われています。この上にのっているのは木の蝋燭で木蝋(もくろう)と言います。
 蝋燭の起源は比較的新しく、室町以後です。蝋燭の光りは如来(にょらい)の智慧(ちえ)の光りを象徴するものです。この蝋燭の光りは浄火(じょうか)をもやすとの意味があります。蝋燭をもやさない時は必ず木蝋をたてておきます。 今説明した鶴亀と、花瓶(かひん)と香炉の三つの道具を三具足(みつぐそく)と呼びます。花は佛(ほとけ)の慈愛(じあい)と忍耐(にんたい)を、火は佛の智慧を表し、香はお参りする人の身を清めるといわれ、基本のお佛具です。
 こちらの金色の作り物の花は常華(じょうか)と言います。泥田(どろた)の中に根を張り、そこから養分(ようぶん)を吸い取りながら、清浄(せいじょう)な美しい大輪(たいりん)の花(=悟り)を咲かせる蓮(はす)は、佛教の理念(りねん)を端的(たんてき)に象徴するものとされたのです。ですから、その蓮を年中佛前に供えたいが、もちろん花の咲く季節からして、そういうわけにもいきません。そこで、作り物で代用しているのです。
 これ等以外にも佛具はいろいろありますがこれらが主要な佛具です。
 今日の話を少しでも覚えて帰ってもらって皆さんも、ご自宅の佛壇や本堂の佛具を見てもらったら、また違った気持ちでお参りしてもらえるのではないでしょうか。

納骨佛檀を見ながらお話を聞きました

お姉さんが持っているのが土香炉です

<畑へ>大根や、先月植えたチューリップ・ムスカリはどうなっているかな?

 成長を観察(かんさつ)しに畑へ移動。大根は葉っぱが増え、大きくなっています。チューリップ、ムスカリもぞくぞくと小さな芽が出ていました。この寒い中、大根、チューリップ・ムスカリも元気に育っています。皆さんも風邪をひかないよう、大根たちに負けないくらい元気に過して下さいね!

「大根の葉っぱ大きくなったね!」

皆で観察

お念珠づくり

 嘉枝堂(かえどう)地下3Fに移動して、いよいよお念珠づくりです。小さいお子さんはお父さん、お母さんと一緒に作りました。親玉(おやだま)と呼ばれる、中心になる大きな玉に紐(ひも)を通すのが難しく、皆さん悪戦苦闘していて、できあがるのか心配されましたが、終わってみれば、全員完成しましたね! それぞれ自分専用のお念珠ができて、うれしそうにしていました。

ちょっと大きいお子さんは自分で説明をみながら

「お母さん、やってー!」

「難しいな・・・」

お父さんも一生懸命

「僕もできたよ!」

完成したお念珠で合掌

再び戊亥の間

 再び戌亥の間へ。
 みなさんで佛教賛歌『念佛(ねんぶつ)』を歌うなか、代表のお子さんが、始める時にお供えしたお花やお菓子を下げ、お内佛の御扉を閉めます。
 その後、佛様のお下がりを机を囲んで行儀よく、いただきました。今月のお菓子は和菓子で、名前は「水仙(すいせん)」です。その名の通りお菓子で作った水仙の花があんこのお餅の上にのっていてかわいらしかったですね。
そしてここでお誕生月の子の紹介。誕生月の子が名前を呼ばれると、自然と「おめでとう!」と拍手がおこり、お祝いをしました。
 最後はみんなでお皿や紙コップをお片付けして、解散となりました。
 初めて参加のお子さんは、初めは緊張(きんちょう)しているようでしたが、終りにはすっかり皆と仲良くなっていました。来月もぜひ会いましょうね!

お菓子を下げる

お内佛に合掌

「いただきます」

並んで仲良く

「ごちそうさまでした!」

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