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第10回活動報告

おひなさま作り

平成20年2月17日(日)

東山浄苑 戌亥の間に集合、そして法話(涅槃会)

 出席カードの今月のところにシールを貼ったら、手を挙げて元気よく「はい!」と出席確認。
 そして、戌亥の間の佛様にごあいさつ。皆さんで佛教賛歌『いまささぐ』を歌うなか、代表のお子さんが御内佛(おないぶつ)の御扉を開け、お花とお菓子をお供えし、合掌(がっしょう)・礼拝(らいはい)しました。
 その後、お釈迦(しゃか)様が亡くなった時の様子のカードを見ながら、涅槃会についてのお話を聞きました。

今月のシールを貼る

お供えをする

お釈迦様が亡くなった時の様子のカードを見ながら法話を聞く

正信灯篭(しょうしんとうろう)についてのお話

 戌亥の間から出て、常楽堂(じょうらくどう)の前の正信燈篭が建っている前に移動し、お話を聞きました。
 苑内のいろいろなところに建っている正信灯篭。お参りに来た時にどこにあるか探してみて下さいね!
 正信燈篭は、門徒(もんと)さんから寄進(お布施)を受けて建立(こんりゅう)しているものです。左右両脇銅板(さゆうりょうわきどうばん)に、寄進をされた門徒さんのお名前か法名(ほうみょう)が刻(きざ)まれていて、みなさんが大人になって、おじいさんおばあさんになって死んでしまっても、ずっとずっと東山浄苑に立っています。

 なぜ、「正信燈篭」という名前かというと、親鸞聖人(しんらんしょうにん)のお書きになった「正信念仏偈(しょうしんねんぶつげ)」という詩の御親筆(ごしんぴつ)が一句ずつこの燈篭に刻まれているからです。正信念仏偈は、聖人の代表的な作品、「教行信証(きょうぎょうしんしょう)」の中で、詩の形になっている部分で、東山浄苑では毎日、朝と夕方必ず本堂(ほんどう)で、お勤(つと)めに唱えられています。
 正信偈は、漢字(かんじ)ばかりですが、7文字で1句、全部で120句あり、口ずさみやすくなっています。燈篭は、ちょうど7文字・1句ずつ刻んでいるので、全部でこの燈篭の仲間が120建てられることになります。
 「正信念仏」とは、正しく信じてお念仏(ねんぶつ)すること、またはお念仏を正しく信じることです。私たちも間違いのないように教えを聞かなくてはなりません。
 正信偈のなかで、親鸞聖人は、阿弥陀様(あみださま)はどういう仏様(ほとけさま)でいらっしゃるかということ、また、阿弥陀様の教えが、お釈迦様から、インドの龍樹菩薩(りゅうじゅぼさつ)・天親菩薩(てんじんぼさつ)、中国の曇鸞大師(どんらんだいし)・道綽禅師(どうしゃくぜんじ)・善導大師(ぜんどうだいし)、日本の源信和尚(げんしんかしょう)・源空上人(げんくうしょうにん)という7人のお坊さんを経て、親鸞聖人のところまで、どのように伝えられてきたかということを、わかりやすくお示し下さっています。

 常楽堂(じょうらくどう)の前の2つの燈篭には、「帰命無量寿如来(きみょうむりょうじゅにょらい)」「南無不可思議光(なむふかしぎこう)」と刻まれています。「はかりしれない命の仏さまにおまかせします」「はかりしれない光をおうやまいします」で、両方とも、「阿弥陀様におまかせします」という意味です。
 「法蔵菩薩因位時(ほうぞうぼさいんにじ)」(阿弥陀様が仏さまになる前、法蔵菩薩でいらっしゃったころ)、あちら側は「在世自在王佛所(ざいせじざいおうぶっしょ)」(世自在王という仏さまのところで修行なさっていて)、またこちらの隣にきて、「覩見諸佛浄土因(とけんしょぶじょうどいん)」(ほかのいろいろな仏さまのお浄土のなりたちと)、それでまた、あちらの側にいって、「国土人天之善悪(こくどにんてんしぜんまく)」(その国の人間や天人の善し悪しをみて)、と、少しずつ少しずつお話が彫られてあります。今のところ、20燈建立されています。
 今、6つ目まで説明しましたが、今、灯篭があるところまで、続きの13燈について、ものすごく短く説明すると、「阿弥陀様がお浄土(じょうど)を建てようと、ものすごく長い間お考えになって、『みんながお浄土へいけないなら自分は仏様にならない』というお誓いを立てられ、成就(じょうじゅ)なさった」こと、「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)のお名号(みょうごう)が聞こえると、阿弥陀様の光がなににも妨(さまた)げられずに隅々(すみずみ)まで明るく照らして、あらゆる生きている人が阿弥陀様の光に恵まれる」ということと、阿弥陀様の光がどういう光かということ、「心から南無阿弥陀仏のお念仏をする人みんなが、お浄土へまいり、さとりが得られるのは、阿弥陀様が法蔵菩薩でいらっしゃったころのお誓いを守られて、阿弥陀様におなりあそばされているからです」というようなお話です。
 このあと、続きで、「お釈迦様がお生まれになったのは」と、ずっとずっと続いていきます。
 正信偈の続きのお話は、浄苑に来たときに、また、この燈篭を見たり、お坊さんにどんなお話か聞いたりしてください。

お姉さんの左に「国土人天之善悪」の灯篭が見えます

説明パネルを見ながら聞きました

畑へ-大根やチューリップムスカリの成長を観察ー

 天候が悪く雪が降っていたため、予定していたじゃがいも植えはできませんでした。しかし、大根やチューリップムスカリの成長を見るだけでも行こうということで、畑に行きました。
 当日だけでなく、他の日も雪や雨の悪天候の日が続いていましたが、チューリップの球根からは可愛らしい芽があちこちから出ていて、お子さん達は感嘆(かんたん)の声をあげていました。

「チューリップの芽が出てる!」

再び戌亥の間でおひなさま作り

 再び戌亥の間に戻って、3月3日のおひなまつりに向けて、おひなさま作りをしました。
 紙コップにきれいな折り紙の着物(きもの)を着せて、顔を書いて作ります。小さいお子さんも思い思いにそれぞれ作って、かわいいおひなさま達ができあがりました。
 ぜひお家で飾ってくださいね!

お姉さんの説明を聞く

みんな熱心に聞いています

着物にする折り紙を選ぶ

着物の形に切ります

切った着物をペタペタと貼り付けて、お顔を書きます

今度はおひなさまをのせる台を作ります

台に飾り付けする

できました!かわいいおひなさまたち!

お供えを下げて、みんなでお下がりをいただく

 皆で片づけをして手洗いを済ませたら、御内佛の前で合掌。
 佛教賛歌『念佛(ねんぶつ)』を歌うなか、代表のお子さんが、始める時にお供えしたお花やお菓子を下げ、お内佛の御扉を閉めます。
 その後、佛様のお下がりを机を囲んで行儀(ぎょうぎ)よくいただきました。
 今月のお菓子はおひなまつりにちなんで、おひなさまが持っている手まりのようなお菓子、「ひなてまり」という和菓子です。小さい子がくろもじを使って食べていると、大きい子が手伝ってあげたりと、すっかり皆仲良くなっていましたね!

お花を下げる

お内佛に合掌

お下がりをいただきました

小さい子も大きい子と一緒に

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