第3回活動報告
御念珠(おねんじゅ)作りをしました
平成22年6月27日(日)
菜園で収穫された玉ねぎをお供えして、開会のご挨拶をしました。
そして、法話「少年とマンゴーの実」を聞きます。
少年とマンゴーの実
マンゴーの実をさげた少年がいました。
その少年の近くを、おしゃかさまが村の長者にまねかれ、お弟子をつれてお通りになることがありました。
少年はうわさに聞くだけで、拝んだことはありませんでした。
一行が静かに近づいた時、少年はおしゃかさまの顔を見て、思わずひれ伏しました。
「こんなとうとい、にこやかな顔を、今までみたことはない」
一行が通りすぎて長者の家へ入ってしまっても少年は座り込んだまま動こうとはしませんでした。
村の人たちが散って行っても少年はやっぱり動こうとしないので、一人の年寄りが引き返して尋ねました。
「どうしてそんなところにじっと座っているのだね?」
「おしゃかさまのお帰りをお待ちしているのです。
あの方にぜひこれを召し上がって もらいたいからです。
山で見つけてきたもので母にたべさせようと、持って帰りましたが、母はこの次にして、おしゃかさまにさしあげたくて、たまらなくなったのです。
おうけとりくださるでしょうか」
「うん、うん。きっとよろこんで、お受け下さるに違いないよ。
でもね、長者の家には南の方にも門があり、おしゃかさまはそこからお帰りになって、この道を通られないかも知れないよ」
「そんなことになってもちっともかまいません。私はただひたすらに待たせて頂きます。」
「よし、そんならわしも、いっしょに待たせてもらおう。
なに、きっと、この道をお帰りになるに違いないよ。」
と言って、少年の横に座り込んだ。
さて、少年はおしゃかさまにお会いすることができたでしょうか?
おしゃかさまはマンゴーの実をお受け取りになられたでしょうか?
おしゃかさまはみかえりを求めない少年の思いに大変喜ばれましたね。
ほんとうの供養とはみかえりを求めないことなのです。
それではお姉さんからみんなで育ててきた玉ねぎについて、畑での収穫の様子を聞いて、それぞれ持って帰ってもらうように分けました。
御念珠を実際作る前に、御念珠についてのお話を聞きます。
御念珠について
佛様にお参りするときは必ず御念珠を手に掛けますねどうしてでしょうか?
この写真はタイのお坊さんたちです。
日本以外でも佛教の人達は御念珠を使うのです。御念珠はどこからきたのでしょうか。
昔々、インドのある国の王様が、戦や病気が沢山おこるので困っていました。
するとお釈迦様が
「木の実を百八個糸でつないで輪にして、それを手に持っていつも南無阿弥陀佛と唱えるようにしてごらん。
心が平和になって、国がよくなるでしょう。」
と教えて下さいました。
王様はよろこんでこれを千個作らせて、みんなで大事に使いました。
これが御念珠のはじまりです。
玉の数が百八なのはどうしてでしょうか?私たちの心の中にはなんと百八種類もの悪い気持ちが生まれるので、
それに気をつけなさいとおしゃか様が教えて下さっているのです。
でも本当に玉を百八つなぐと長くて重くて不便なので、普通半分や四分の一の数になっています。
玉を糸でつないで、丸くするのはどうしてでしょうか。
玉に糸を通すように、私たちの心の中に佛様の教えがすーっと入ってきます。
そうすると、こころが丸く素直になって、平和な気持ちになりますよという意味です。
素敵ですね。
そういう大事な意味を持った御念珠ですから、床にぽいっと置くとか、ひっぱったりふりまわしたりして遊んだらいけません。
ましてや投げたりしたら絶対だめですね。大切に扱いましょう。
そしていよいよ御念珠作り開始です!
まずはお姉さんから作り方を聞きます。
作り方を聞いたら、どの色の御念珠を作るか選び、数珠(じゅず)の玉がばらばらにならないように箱の中で開けます。
糸におも玉と呼ばれる色の付いた玉を20個通し、そしてあい玉と言われる色の違う白っぽい玉を通します。その後おも玉を7個づつ通し、最後に親玉(おやだま)という大きい玉を両方通し、わっかにします。
この親玉を通すのが難しくお父さん、お母さんも苦戦していましたね。
あとはボサ玉といわれる押さえの玉を通したら、最後に糸を組んで完成です!
家族で力を合わせて完成させた御念珠、大事に使って下さいね!
それでは阿弥陀様にお供えしたものをお下げします。
そしてお楽しみのお下がりの時間♪
みんな仲良くおいしそうに食べていましたね。
来月もまたぜひ会いましょうね!