第5回活動報告
子ども盆灯会
平成24年8月15日(水)
★子ども盆灯会
今回は、夕方の活動です。
日がだんだんと暮れ、御庭や常楽堂、六角堂の周りにつるされた提灯の灯りが幽玄な風景を描いています。
会場となる六角堂の入口には、スイカの吊看板や提灯などが飾られていました。
★阿弥陀さまにごあいさつ
初めてのお友達がたくさん参加しました。
まずは、御念珠を持って、阿弥陀さまに礼拝をします。
本願寺御連枝・霊眞院殿が、六角堂の御本尊に向かわれ、御焼香をされました。
みんなで合掌、礼拝をして、「南無阿弥陀仏」を唱えました。
★灯籠献灯
『いまささぐ』の伴奏に合わせて、一家族づつ献灯しました。
灯籠は、前回の活動でみんなで作りました。
灯籠のくり抜いた穴から、中のロウソクの炎が揺らめいています。
初めての参加者も、前のお友達のお参りの仕方をよく見て、上手に献灯してくれました。
献灯には、御本尊である阿弥陀さまのお心を感じるという意味があります。
阿弥陀さまの光はどんなものにも邪魔されません。
いつでもどこでも私たちを照らして下さっています。
灯籠の明りは、阿弥陀さまを表しているのです。
みんなの灯籠に光が灯ったら、御弥陀さまに両手を合わせて合掌しました。
★阿弥陀さまへのお供え
今回は、スイカと親子佛法の集いで活動している畑から収穫したトウモロコシとピーマンをお供えしました。
みんなで植えた苗から、こんなに大きくて立派なピーマンとトウモロコシが育ちました。
私たちは、生きるために、いろいろな命をいただいています。
生かされているという気持ちから、今一度感謝の念を新たにしました。
★本日の御法話 「もくれんさんのおはなし」
お釈迦様の弟子・もくれんさん【目連尊者(もくれんそんじゃ)】は、亡くなったお母さんが死後の世界でどのように過ごしているか、修行によって得た不思議な力で覗き見ます。すると、お母さんは餓鬼道(飲食が自由にならず、飢えに苦しむ世界)に落ちて、骨と皮ばかりの姿になっていました。
食べ物を食べようとすれば、ボボボボーッと燃え上がり、水を飲もうとしても、ボボボボーッと燃え上がります。
もくれんさんには優しかったお母さんでしたが、自分たちの幸せだけを思い、他の人や動物には施しを行わなかったため、餓鬼道に落ちてしまったのでした。
そんな苦しんでいるお母さんを助けようと、もくれんさんはお釈迦様に相談をします。
お釈迦様は、修行の最終日に集まる僧侶たちに食べ物を施すようにともくれんさんにおっしゃいました。
お釈迦様のお言葉に従い、もくれんさんは僧侶たちに食べ物を施します。
そうして、お母さんは飢餓道より救われたのでした。
盂蘭盆会を機会にして、御先祖様のおかげで今の私たちがあることを、家族の中で話し合ってみてはどうでしょうか?
★阿弥陀さまのお下がりをいただく
阿弥陀さまのお下がりをいただきます。
夏の風物詩、すいかをみんなでいただきました。
みんなでいただいたスイカは、とても甘かったです。
また、畑で収穫したトウモロコシも甘く蒸しあがりました。
東山浄苑の盂蘭盆会「子ども盆灯会」は、夏の良い思い出になりました。