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第5回活動報告

子ども盆灯会

平成25年8月15日(木)

≪子ども盆灯会≫

 8月の活動は、子ども盆灯会。いつもと違って夕方からの活動です。
会場の六角堂へ向かうお庭や建物の周りに沢山の提灯やローソクが荘厳されました。

 東山浄苑では、35年前の昭和53年からこの盆灯会という行事を続けています。
そして、子供たちにも分かりやすく仏教に親しんでもらおうと、6年前から「子ども盆灯会」を始めました。

≪盆灯会とは≫

みなさんは「お盆」の意味を知っていますか?

 浄土真宗では、亡くなった方がお浄土から阿弥陀如来のはたらきとともに、
私たちに真実への目覚めを促して下さる機会とされています。
私たちが阿弥陀如来の御慈悲を仰いで、お念仏を悦ぶ人になることにお盆の意味があって、
それがひいてはご先祖様のご恩に報いることにつながるのです。

≪阿弥陀さまにごあいさつ≫

 今回は初めてのお友達がたくさん参加してくれました。
まずは、御念珠を持って阿弥陀様に「南無阿弥陀仏」を称えます。

 本願寺眞無量院御住職・霊眞院殿がご教導下さいました。
続けてみんなで合掌、礼拝をして、「南無阿弥陀仏」を称えました。

≪灯籠献灯≫

 灯籠を一人ずつ献灯しました。
灯籠は、みんなが前回までの活動で作ったものです。
東山浄苑で摘んだ草花を使ったみんなのオリジナル灯籠がひとつずつ献灯されました。
初参加の子も、周りのお友達のお参りの仕方をよく見て、上手に献灯できました。

 どんなものにも邪魔されず、いつでもどこでも私たちを照らしてくださる阿弥陀様の光が灯籠の明かりのようにみなさんの心に伝わりますように。
ご先祖様を貴ぶ気持ちをこめて献灯したことから、私たちもみ仏様に出会えたと喜ぶことができたでしょうか。

≪お供えについて≫

 いつも御本尊である阿弥陀様にお供えをしていますが、お供え物をすることの意味はご存じですか?

 「お供え」というのは、日頃、私たちを見護って下さる仏さまに、感謝の心を表わす行為です。
つまり、お供えした後に、それを仏さまからの「お下がり」という形で頂くことが、「今日もありがたい御縁に出会わせて頂きました」
という感謝の気持ちを表していますので、私たちが有り難く頂戴して初めて「お供え」の意味があるのです。

≪本日の御法話「もくれんさんのおはなし」≫

 今回はお盆にちなんで、なぜお盆が始まったのかについて紙芝居を鑑賞しました。

 お釈迦様のお弟子・もくれんさん【目連尊者(もくれんそんじゃ)】は、亡くなったお母さんが死後の世界でどのように過ごしているか、
修行によって得た不思議な力で探しに行きました。

 お母さんは天界にも地獄にもおらず、餓鬼道(飲食が自由にならず、飢えに苦しむ世界)という世界で、骨と皮ばかりの姿になって苦しんでいました。

 この世界では、餓鬼たちが食べ物や飲み物を口にしようとすると、ボボボボーッと炎がふきだし、口をつけることができません。

 驚いたもくれんさんは、お釈迦様に相談に行きました。そこで、もくれんさんは、自分には優しかったお母さんが、自分たちの幸せだけを思い、
他の人や動物には施しを行わなかったため、餓鬼道に落ちてしまったのだと知りました。

 また、お釈迦様はお母さんを救うには、その餓えて満たされない心を救わなければならないとおっしゃいました。

 そのためには、年に一度集まる大勢のお坊さんに、食べ物をさしあげると良いということでした。もくれんさんはお釈迦様の教えに従い、お坊さんに食べ物をさしあげ、お母さんや餓鬼たちが幸せな世界へ行けるように祈ってもらいました。

 もくれんさんとお坊さん達の祈りが届き、お母さんは身も心も満たされたため、飢餓道から救われて天の世界へ行くことができたのでした。

もくれんさんが、お母さんのために幸せを祈ったお話。これがお盆の始まりです。

≪阿弥陀さまのお下がりをいただく≫

 最後に阿弥陀さまのお下がりとして、今が旬のすいかをみんなでいただきました。
お盆の行事を終えて、家族やお友達とお話をしながら楽しくいただくことができました。

 すてきな夏の思い出ができたでしょうか?
お家に帰って、お盆についてご家族やお友達とお話してみてください。

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